1.黒番の勝率
①最新DB(34604局)、13万局DB(132310局)とも全対局で49.2%とわずかに白番が勝ち越している。
②年の経過と共に黒番の勝率が低下してきている。(図1)
・50%を切ったのは2005年以降。
・是はコミの変化や最近のAIの白番有利の影響が現れているのか。
・数は少ないが2子番などの置碁も含まれているので、更に黒番の勝率は低くなる。
最近の白番有利説を裏付けている。
2.第1着手別の黒番の勝率
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星 |
小目 |
三三 |
目外し |
高目 |
最新DB |
49.4% |
49.0% |
58.4% |
49.8% |
43.4% |
13万局DB |
48.7% |
50.2% |
51.5% |
46.6% |
42.6% |
・ 三三だけは最新DB、13万局DBとも勝ち越している。
・坂田九段が多用していたが、最近はAIでも打たれており、第1手三三は相当に有力なのかもしれない。
・ただ、星、小目に比べ対局数が極端に少ないので断定はできない。
AIの早期の三三入りや初手三三打ちに符合しているのか。
3.布石別の黒番の勝率
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三連星 |
秀策流 |
小目しまり |
小目しまり ー小目 |
高中国流 |
低中国流 |
小林流 |
最新DB |
43.0% |
61.9% |
48.8% |
49.7% |
41.8% |
48.0% |
42.6% |
13万局DB |
46.6% |
55.5% |
49.6% |
49.4% |
50.2% |
49.1% |
44.7% |
・秀策流は安定して勝ち越している。
・秀策流以外の布石は勝率50%以下で、時の経過と共に低下気味である。
・特に三連星、高中国流は低下の傾向が強い。
・高中国流の13万局DBで勝越ししているのは、90年頃までの勝率が高いことによる。
以上、(図2)参照
新しい布石は研究が進んで徐々に勝ちにくくなるが、秀策流は不滅ということか。
図1 黒番の勝率の推移